モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
- 作者: ダニエル・ピンク,大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: ハードカバー
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ちょうど、最近こんなツィートがありましたね。
スタートトゥデイでは、全社員賞与は一律で一切差をつけていません。基本給についても、同役職者間での差はありません。インセンティブ報酬は、社員の視野を狭め、なんとか隣の席の仲間を出し抜くことばかりを考えさせる、安直で短期的な効果をもたらす劇薬のようなものだと思っています。
— 前澤友作 (@yousuck2020) 2013, 5月 2
Start Todayの前澤さんという社長の方なんですが、ダニエルピンクのTEDの講演を観た的な感じのコンテキストでした。
僕にとって彼はSwitch StyleのYou Suckなんですが、 さすがに上場企業の社長のですし、いろいろ勉強されているようですね。 いろいろ批判もあるようですが、僕は彼と同世代の人間だからか、彼の言ってることや、事業として行ってることも理解できます。
さて、話はそれましたが、それくらい今の経営者ってやつに影響を与えている本です。
この本にはヒトコトあって、インセンティブがらみで、スキナー批判(というか行動分析学批判か?)がいくつか見受けられたのが気になります。
マスタリーになるには、継続的な鍛錬が必要なわけで、内的モチベーションだけでその域に達することは不可能だと思います。 本能的な外的モチベーションも用いて(金銭的なモノではなく、朝のラジオ体操のスタンプ的な)行かなければ、現場で仕事をする以上、単純な継続仕事もあるわけですし。 また自己管理のために、行動分析学的手法を使うのはありでは?
とはいいつつ、全体的には同意できますし、ためになる本でした。
あと時々勘違いされている経営者の方がいるかもしれませんが、この本の手法をつかえるのは、基本給が平均より高いケースに限られるので、注意した方がいいですね。
インセンティブはモチベーションを下げるとかいって、適当に給料安くごまかせると思っている経営者の方、大間違いですよ。 良く本をよんでくださいね。