熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理

熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理

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プロジェクトはうっかりするとデスマーチになる。
プロジェクト初期に政治的なやりかたで、納期を半分にしたところで、蝕まれるのは人間の活動だ。


会社はプロジェクトが終った後も続く。デスマーチのせいで人材が失われるのは会社にとっても損失だし、その前に僕はとても寂しい。


僕は僕のいるチームを最高にしたいと思うし、最高の状態を保てるようにしたい。だから今後政治権力的な圧力(簡単に言うとエラい人からの命令)とかに対しては、正しいやり方で、正しく対処したいと思う。


気になった言葉

  • この業界には「やればできる」が蔓延している。そのせいで「できない」ことを示すような分析は叩かれる。
  • リスクについてできることは次の4つ
    • 避ける
    • 抑制する
    • 軽減する
    • かわす
  • リスク管理は、プロジェクトについて心配することとは違う。
  • リスク・エクスポージャー = コスト x 確率
  • ショートストッパー
  • リスク管理の手順(P85)
  • スケジュール > 目標 > N
  • わからないことについて、わかっている(または知りえる)ことは何か。
  • あらゆるソフトウェア・プロジェクトに共通のリスク
    • 内在的なスケジュールの欠陥
    • 要求の増大(要求の変更)
    • 人員の離脱
    • 仕様の崩壊
    • 生産性の低迷
  • リスクについて話せるようにするには、明確に定められた理解しやすいプロセスが必要
  • リスク特定プロセス
    • 破滅的な結果(これを避けたい)
    • シナリオ(破滅的な結果を招きそうな状況)
    • 根本原因(リスク)
  • 共存共栄(WIN-WIN)スパイラル・プロセス・モデル
    • このプロジェクトの勝利条件で、ほかの人の勝利条件と矛盾すると思われるものはありますか?とたずねるとよい。
  • 天罰
    • 計画不足、作業の見落とし、不完全な関係づくり、隠れた仮定条件、幸運への過度な依存
  • インクリメンタル開発
  • インクリメンタル開発計画(P160)
  • 規模の経済
    • システムの規模が2倍になれば、開発に必要な労力は2倍以上になる
    • 製品が大きくなることでコストが比例以上に増大するとしたら、製品を小さくすればコストを比例以上に節約できるはずだ。
  • デスマーチプロジェクトに共通する性質(p193)
  • リスク管理手順の修正(p196)
  • 我々は本当にリスク管理をしていたのか?(p203)

僕はこの本をもう一度どこかで読むべきだし、
プロジェクトに関わるエラい人はぜひ読んでおいてほしい。