Redmineによるタスクマネジメント実践技法

Redmineによるタスクマネジメント実践技法

Redmineによるタスクマネジメント実践技法


この本は良い本だと思います。
僕の考える良い本(技術書)の定義の一つは、

  • 引用や参考文献がちゃんと載っていること

って思っていて、この本は参考文献などのリストが本文中にも書いてあるし、
最後の方のページにはリスト化して書いてあります。


だからこの本を読むと、この本がハブとなって、他の本の存在を知る事ができる。
この本を読んだ人は、そもそもこの本の領域に興味があるからこの本を読んでいるわけで、
この本を執筆した人が参考にしている本にも、勿論興味があるはずだって事になる。
こういう本は知的好奇心を刺激してくれる。


そもそも「Redmineによる」って表題にありますが、
Redmineに閉じているわけではないので、もっと広い範囲の人に読んで欲しい。


では僕がとても気になった部分の羅列です。

  • チケット駆動開発の基本ルール
    • チケットのないコミットは許さない
    • 作業をチケットで管理する
  • チケットは備忘録これが本質
  • 日々のプロセス
    • 作業をチケットに登録する
    • 期限設定は、もっとも遅い締め切りを設定
    • 他のチケットよりも先に実施すべきチケットの締切りは、必要な工数分だけ前に設定
    • 毎朝チケット一覧を確認し、その日実施するチケットを決める
    • その日の実施するチケットはちゃんと実施する
    • 完了したチケットは閉じる
    • 作業中に発生した作業は、必要がない限り翌日以降に実施
  • チケット駆動開発の運用方法
    • 完全チケット方式(これがキホン)
    • 補完チケット方式(秘密で始める場合)
    • タスクカード方式(XPのタスクカードをBTSのチケットに置き換える)
  • Redmine運用フロー
    • 初期設定(プロジェクト作成とか)
    • ロードマップでイテレーション計画作成
    • チケット登録、更新
    • ソース管理と連携
    • ガントチャート、カレンダー生成などで進捗を管理
    • リリース後ニュースやモジュールを公開
    • 振り返り(サマリ、リポジトリ統計、変更記録、レポート)
    • フォーラムでのフィードバック、wikiで情報共有
  • Redmineのwiki記法はtextile
  • 漸進型開発(インクリメンタル)と反復型開発(イテレーティブ)を使い分けよ!
  • ベンダーブランチの扱い方
    • 僕は前にスゴく迷った。ちゃんと参考にする。
  • EVM(Redmineでのチケットとの対応)
  • プロジェクト管理サーバ
  • ITILプロセスをプロジェクトとして分割
    • インシデント管理
    • 問題管理
    • 変更管理
    • リリース管理
  • TestLink運用例
    • 初期設定(プロジェクト、ユーザ、ロール)
    • テストケースをテスト仕様へインポート
    • テスト計画作成、テストケース、テスターのアサイン
    • テスト実施
      • バグの検証と修正フロー
      • ブロッキングバグ
    • テスト実施集計結果表示
    • 要件カバレッジの機能をつかう
    • ビルドclose、テスト仕様書を出力
    • テスト実績分析
  • テスト項目削減のコツ
    • まとめる
    • 間引く
  • TestLinkのプラクティス
  • ラストマイル問題


プロジェクト管理サーバー作りたい。