ザッポスの奇跡 The Zappos Miracles―アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは

ザッポスの奇跡 The Zappos Miracles―アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは

ザッポスの奇跡 The Zappos Miracles―アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは


この本を読みました。
この本はザッポスの企業文化に重点をおいた、経営のお話を書いている。
ザッポスってなかなか面白そうな会社だ。


前職の印刷の会社がやたら文化的な会社で、
けっこう強制感があってそういうも嫌で転職した。
そんな経験から企業文化ってヤツには思う事がある。


僕は文化って響きは好きだし、
自由な雰囲気を大事にする文化だったら大歓迎だ。
文化的な行事は、それなりに社内の一体感を生むし、
メリットは多いと思う。


しかしデメリットもある。
オリンピックとかは文化的なイベントだが、国威高揚のために使われたりする。
国家の右傾化と一緒で、良くない事もありますよって話だ。
簡単な例だと、戦時中の隣組みたいな感じで、排除行動が生まれたりする。


自己性を確立できてない人間が下手に文化を振り回す事は怖い。
自分は他人とは違う。
自分と他人が理解し合うためには、努力と時間が必要だ。


それに日本企業ってそもそも文化的なこと大事にしてたのに、
90年代の不況になって、文化とともに社員を切ってた。
僕はそういう企業のダブルスタンダードをニュースなどでみてた世代の人間だ。


暗黙的にでも、明示されていても企業内には文化は存在している。
ザッポスは既に存在していた文化から、ブラッシュアップして文化を明文化した。
さらにザッポスの本気度はスゴくて、
文化の基盤を整えるために1年本気でとり組んだらしい。
アメリカは(たぶん)「右にならえ」って国民性じゃないから
より慎重だったんだろう。


ザッポスがうまくいったのは、
「顧客に感動をあたえる」という核にしぼったからこそだろう。ちゃんと引き算をした。
金がどうとか、時間がどうとかそういう事に関しては、会社が許容した。
なにを得るために、何を捨てるかを心得ていたから、上手くいったんじゃないかな。


企業文化は別に悪いもんじゃない。
結局は、載るか反るかだ。
なんにしても自分の志向にあった文化をもった会社で働きたいですね。