理科系の作文技術

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

理科系の作文技術 (中公新書 (624))


これはなかなか良い本で、ぜひモノをかく理系の方には読んでほしい。
僕が気になったのは、

7.2事実とは何か、意見とは何か



p.133の、「簡潔に」のくだり。

「簡潔に」というが, 短ければいいというものではない. いま見たとおり必要な要素はもれなく書かなければならない. 必要ぎりぎりの要素は何々かを洗い出し, それだけを, 切り詰めた表現で書く, 一語一語が欠くべからざる役割を負っていて, 一語を削れば必要な情報がそれだけ不足になる---そういうふうに書くのが理科系の仕事の文書の書き方の理想だ.


うむ。
なんか大学生の時に卒業論文書いてる時、助手の先生ににこんな事を良く言われた。
当時は、ひたすら辛かったんだけど、改めて考えると、そういう事ですねと。


でも大学卒業後、社会人として生活していく上で、別の文章も書かないといけない事に気づいたわけです。
それは感情とか、そういう方面にアプローチする文章ってヤツですね。
書くという事はそれだけの事だけど、書けば書けてしまうんだけど、
伝えたい相手に、伝わるように、考えて書くのは本当にむずかしいねぇ。


アマゾンの古本で100円くらいで買えちゃうので、コストパフォーマンスはかなり良い本だと思います。