アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン

アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン

アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン

  • 作者: トム・デマルコ,ピーター・フルシュカ,ティム・リスター,スティーブ・マクメナミン,ジェームズ・ロバートソン,スザンヌ・ロバートソン,伊豆原弓
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2009/10/22
  • メディア: 単行本
  • 購入: 10人 クリック: 136回
  • この商品を含むブログ (44件) を見る

デマルコ関連の新しい本。
さらにジョルトアワーズを受賞とかいうと、もう読むしか無いと思う。


今流行のパターン本ってヤツだ。
組織のあり方に面白いパターン名をつけて紹介している。
良いパターンもあれば、悪いパターンもある。


自分の職歴を振り返ると、僕はあまり他の組織をしらない。
転職経験が一回あって、あとは異動とかそういう感じで、
2つか3つしか組織のあり方をしらない。


バンドも20歳のころから、今まで基本的に同じバンドでやってるし、
プロジェクトバンドみたいのでいくつかやった位だから
あんまり知らない。


組織のパターンが知識としてまとまっている人って、
結局コンサルの人くらいなもんなんだろう。


そういう意味でこの本はとても価値がある。
自分の知らない組織の有り様が分かる。


ちょっと話をかえて、
会社でもバンドでもサークルでもいいけど、
自分の所属している組織をどういうチームにしたいか?っていうのをまじめに考えた場合、
「オールマイティー」な組織、
みたいな「合い言葉」に大体まとまってくる。
そりゃしょうがないと思う。


だって組織にはいろんな役割を果たす人たちがいて
会社だったらプログラマもいれば、営業マンもいて、経理とか労務とか人事とかいろいろあるし。
だからその役割を果たす各々のモチベーションを下げるような「合い言葉」は
大本営発表としてはまずい。


結論として何がいいたいかというと、
会社という組織の場合は、大本営発表にあまり頼りすぎず。
実務を担う人たち、各々が自分の働く場所での最高の組織像を持っておいた方がいいと思う。


常識的な考え方をするなら、オールマイティーな組織は実現できない。
一枚岩な組織だと、うまくやって最大公約数になりそうだし。
あちらをたてれば、こちらがたたずみたいな状態は簡単に想像できる。


しかし自立した役割をもつ小さな組織がうまく疎結合で結びついているような
大きな組織でなら「オールマイティー」な組織は、想像しやすい気がする。
(ケースにもよりそうだけど。普通のソフトウェア開発とかでは良いかもしれない。)
専門家にはザックリとコラボレーションとかいう言葉でまとめられそうだけど、、


僕は組織論とかあんまりしらないので、ここら辺でやめよう。
アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役とかに詳しそうな気がするが、、、
今のところはそこまで興味はない。


あまり知らないが故に
「俺だったらこういう組織が最高だぜ!」
みたいのが、最悪のパターンだったらやっぱよくない。
んで、僕はこの本は良いなぁと思うわけだ。


自分はどういうチームを作りたいか?
どういうチームがまずくて、どういうチームが素晴らしいのか?
そういうのを知る為にぜひ読んでみていただきたい本なわけです。